がん検査キットは種類により検査方法や調べられるがんが異なるため、検査項目の確認が必要です。
精度や料金、アフターフォローの内容の違いも忘れずにチェックしましょう。
また、がん検査キットはがんのリスクや罹患の可能性を示す検査であり、がんの診断はできません。あくまで、早期発見のサポートアイテムとしての活用が大切です。
本記事では、おすすめランキング上位に入るがん検査キットの種類と特徴を紹介するとともに、がん検査キットの選び方やがんを早期発見する方法もあわせて解説します。
がんに罹患している可能性を定期的に調べて、重症化のリスクを対策したい方は、ぜひ参考にしてください。
\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /
がん検査キットの種類

がん検査キットは主に唾液検査、血液検査、尿検査の3種類のいずれかが採用されています。
それぞれの特徴や検査内容を詳しく解説します。
唾液検査
唾液検査は、唾液に含まれる代謝物にがんの反応がないか調べる検査です。
ストローで少量の唾液を専用容器に移すのみで、痛みをともなわないことが唾液検査の大きな利点です。
一方で、ワクチン接種や予防接種、関節リウマチなどの炎症が検査結果に影響を及ぼす可能性があります。
また、妊娠中や喫煙から1時間以内の唾液では正しく判定できない可能性もあるため、唾液検査が適さない方もいるでしょう。
血液検査
血液検査は、血液中の物質にがん罹患時特有の変化がないか調べる検査です。
自宅でおこなう場合は、専用の針を指先に刺し、数滴採血します。わずかな痛みはありますが、採血量は少量で出血もすぐに止まります。
血液検査は、大腸がんや肺がん、すい臓がんに加えて、胆道がんや乳がん、子宮頸がんなどのリスクも判定可能です。
尿検査
尿検査は、優れた嗅覚を持つ線虫にがん特有の匂いを検知させたり、尿に含まれる物質の変異を解析したりする検査です。
尿の採取は大半の方が経験しているため、スムーズに検体を用意できる方が多いでしょう。
一度の検査で、全身のさまざまながんリスクの判定が可能な尿検査は、網羅的に調べたい方に向いています。
がん検査キットの選び方

がん検査キットを選ぶ際は、検査の精度や検査項目の数、費用対効果を確認しましょう。
万が一、がん細胞が見つかった場合に備えて、アフターフォロー体制も重視すべきです。
がん検査キットを選ぶ際に重視すべき4点について、詳しく解説します。
検査の精度
がんのリスクを早い段階で見つけるためには、検査精度が高く、信頼できるがん検査キットを選ぶことが大切です。
精度が低いと、がんによる異変を検知できず、発見が遅れる可能性があります。
ステージが進むにつれて5年生存率が低下するがんは、早期発見と早期治療が非常に重要です。
早い段階で発見できると、治療の選択肢が多いうえに体への負担も少ないため、がん検査キットは精度が高いものを選びましょう。
検査項目数
がん検査キットはそれぞれ調べられるがんの種類や数に差があるため、必ず検査項目数をチェックしましょう。
特定のがんリスクを調べたい場合と、網羅的に調べたい場合とでは、購入すべきがん検査キットが異なります。
自身が調べたいがんに対応しているか、対応しているがんは一種類のみなのか複数なのか、確認して適切なキットを利用してください。
費用対効果
がん検査キットは種類ごとに料金や検査項目数が異なるからこそ、費用対効果も重視して選ぶべきです。
がんリスクの検査は定期的に受け続けることで、早期発見に高い効果が期待できます。
検査内容とコストのバランスを確認し、経済的に無理はないのか、納得して受け続けられるのかを考慮して、がん検査キットを選びましょう。
アフターフォロー体制
がん検査キットで陽性判定や高リスク反応が出た際、アフターフォローが充実していると安心です。
専門の窓口に相談できたり、提携する医療機関の紹介を受けられたりと、フォロー内容は検査キットごとに異なります。
結果の内容によっては、不安でどうすればよいのかわからなくなることもあるでしょう。
適切な対応が取れるよう、アフターフォロー体制が充実しているがん検査キットを選ぶことをおすすめします。
【最新ランキング】がん検査キットおすすめ6選

がん検査キットのおすすめランキング6選は、次のとおりです。
- N-NOSE(エヌノーズ)
- miSignal(マイシグナル)
- SalivaChecker(サリバチェッカー)
- DEMECAL(デメカル)
- SUGUME(スグミー)
- 尿がん検査くん
それぞれの検査方法や費用、特徴などを詳しく紹介します。
N-NOSE(エヌノーズ)
N-NOSEは、尿検査で23種類ものがんのリスクを判定可能で、一回検査コースの料金は16,800円(税込)+送料398円です。
優れた嗅覚を持つ線虫に、尿に含まれるがん特有の匂いを検知させる仕組みで、触診や画像診断では発見が難しい初期のがんにも高精度で反応します。
がんの特定はできませんが、23種類ものがんのリスクを網羅的に調べられるN-NOSEは、がんの早期発見に非常に役立ちます。
検査キットは事前に購入し、自宅で採取した尿をポスト投函専用封筒、もしくはチルドゆうパックで返送するため、検査を受けに医療機関を訪れる必要がありません。
がんの早期発見には定期的な検査が効果的なため、半年おきのペースで受ける定期検査コースも用意されています。料金は1回あたり15,800円(税込)で継続して利用しやすいです。
N-NOSEは手軽さとコストパフォーマンスのよさが多くの方に支持され、受検者は80万人を突破しています。
miSignal(マイシグナル)
miSignalは、尿検査で10種類のがんリスクを判定できる検査キットで、早期発見が難しいとされるすい臓がんも高精度でステージ1から検知可能です。
miSignalの検出性能が優れている理由は、尿中のマイクロRNAを調べる検査だからです。
マイクロRNAとは非常に小さな生体分子で、がんのリスクがあると特定の発現パターンが見られます。
miSignalは、AIを活用してマイクロRNAの変異を解析する方法を確立しました。結果、早期のすい臓がんを約93%もの検出感度で見つけ出すことに成功しています。
料金は1回のみの検査は69,300円(税込)、1年に1回のペースでがん検査キットが届く定期便コースは64,300円(税込)です。
結果への疑問やがんへの不安を相談できる窓口もあり、手厚いアフターフォローが受けられるため安心です。
複数のがんリスクを一度に調べたい方はもちろんのこと、早期発見が難しいすい臓がんの検出感度の高さに魅力を感じる方は、miSignalでの検査を検討するとよいでしょう。
SalivaChecker(サリバチェッカー)
SalivaCheckerは、唾液検査で女性6種、男性5種のがんリスクを調べられます。
具体的には、肺がん、すい臓がん、胃がん、大腸がん、口腔がんは共通で、女性のみ乳がんが追加されます。
唾液に含まれる代謝物が、がんを罹患している方のみに見られる特徴がないか調べる検査で、がんの種類ごとにリスク判定が可能です。
ストローで専用容器に少量の唾液を採取するのみで、2~3週間程度で結果が出ます。
検査結果に疑問がある場合や、高リスクと判定され精密検査の受診先の紹介を受けたい場合は、提携している医療機関の医師に相談できます。
がん検査キットの料金は単品購入が26,400円(税込)、年に3回届く定期購入では1回あたり15,600円(税込)です。
がん検診の負担をできる限り軽減したい方には、唾液検査でがんリスクを調べるSalivaCheckerがおすすめです。
DEMECAL(デメカル)
DEMECALは、血液検査でがんリスクを判定しますが、必要な血液量は約0.065mlと非常に少なく、自宅でのセルフ採取が可能です。
採取した血液が劣化しないよう、すぐに分離、密閉し採血時の状態を維持します。
血液の採取や分離保存をうまくできるか不安になりやすいですが、取り扱い方法を丁寧に説明する解説動画が用意されているため、はじめての方も安心です。
検査キットは厚生労働省の承認を受けており、医療機関と同等の高い検査精度が保証されています。
複数ある検査キットの中から、希望するがんリスクの判定に対応しているキットを購入するため、料金はそれぞれ異なります。
たとえば、前立腺がんのみの検査であれば6,380円(税込)ですが、大腸がんと食道がんも含んだキットの料金は13,200円(税込)です。
女性には、大腸がんと食道がんに加えて乳がんのリスクも判定できるキットがおすすめで、料金は13,200円(税込)です。
結果は、検体が検査センターに到着してから約4日後に届きます。検査完了のメールで結果の速報が閲覧でき、約1週間後には詳細なデータが郵送されます。
DEMECALは、血液検査を希望するものの病院に行く時間がない方や、結果の開示が迅速な検査を受けたい方に向いているでしょう。
SUGUME(スグミー)
SUGUMEは、特定のがんのリスクを判定するための検査キットで、検査方法はがんの種類により異なります。
SUGUMEでリスクを調べられるがんの種類と、それぞれの検査方法は次のとおりです。
| がんの種類 | 検査方法 |
|---|---|
| 子宮頸がん | 尿検査 |
| 大腸がん | 便検査 |
| 乳がん | 血液検査 |
| すい臓がん | 血液検査 |
| 前立腺がん | 血液検査 |
| 胃がん | 便検査 |
| 肝臓がん | 血液検査 |
SUGUMEの特徴は、結果がその場でわかることで、精度はいずれも95%以上と高水準です。
それぞれの指示に従い、採取した検体を検査カードに垂らして5~10分ほど待つと、判定結果を確認できます。
遺伝的要因や生活習慣により調べたいがんの種類がはっきりしている方や、すぐに結果を知りたい方はSUGUMEの活用を検討するとよいでしょう。
料金は一律4,980円(税込)と比較的リーズナブルで、検査を受けるハードルが下がります。
尿がん検査くん
尿がん検査くんは、少量の尿の中からがん細胞に関する老廃物を測定する検査で、通常のがん検診では見落とす可能性が高いステージ1のがんにも反応します。
尿がん検査くんは、がん種の特定が目的ではなく、がん細胞の有無を判定する検査で、さまざまながんの早期発見に効果的です。
自宅で採取した尿を検査所へ返送したら、約4~6週間でメールで結果が届きます。
料金は1回15,800円(税込)ですが、お得な定期コースもあり年1回プランは13,800円(税込)、年2回プランは1回あたり13,500円(税込)です。
がんの発症や進行を網羅的に対策したい方は、尿がん検査くんを定期的に活用して、早期発見に努めるとよいでしょう。
がん検査キットを使用する際の注意点

がん検査キットの精度は100%ではないため、過信しないことが大切です。
また、がんのリスクの有無を判定するための検査であり、がんの診断はできません。必要に応じて医療機関を受診しましょう。
がん検査キットは保険適用外で、全額自己負担となります。費用はそれぞれ異なるため、コスト的に無理なく受けられるかよく検討すべきです。
がん検査キットを使用する際の3つの注意点を詳しく解説します。
精度100%のキットは存在しない
現状では、検出精度が100%のがん検査キットはありません。
がん検査キットの精度は上がっていますが、がんが発生しているにもかかわらず、陰性判定が出るケースもゼロではないため、結果を過信しないことが大切です。
陰性判定が出た場合でも、腹痛やだるさ、発熱などの不調が続くときは、がんの初期症状である可能性も考慮して、早めに医療機関を受診しましょう。
がんの診断はできない
がん検査キットは、がんリスクや罹患の可能性の有無を示す簡易的な検査であり、がんの診断はできません。
陽性判定が出た場合、内視鏡検査や画像診断などで詳しく調べる必要があります。
あくまで、がん検査キットは早期発見に役立つアイテムの一つと捉え、必要に応じて医師の診断を受けることが大切です。
がん検査キットは保険適用外
がん検査キットは保険が適用されず、全額自己負担です。
がんの早期発見、早期治療には、検査キットを定期的に活用し続けることが大切になるため、無理なく購入できる料金のキットを選びましょう。
1回あたりの料金が安くなる定期便コースを利用する、医療機関での定期検診と併用するなどの工夫をすると、経済的な負担を軽減できます。
がんの早期発見にマイクロCTC検査がおすすめ
\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /
がんの早期発見には、血中に漏れ出たがん細胞の捕捉が可能なマイクロCTC検査がおすすめです。
1回5分の採血で、複数のがんリスクを調べられるマイクロCTC検査は、198,000円(税込)で受けられます。
提携クリニックは全国に180件以上あるため、利便性のよいクリニックを見つけやすいでしょう。
マイクロCTC検査の詳細や、がん検査キットとの違いについて、詳しく解説します。
がん検査キットとの違い
がん検査キットとマイクロCTC検査では、検体の採取方法や管理環境が大きく異なります。
検体の劣化を対策しているがん検査キットもありますが、医療に携わったことのない方のセルフ採取は、どうしても不安が残りがちです。
検体が劣化すると、本来の検出精度を下回り、がんリスクを正しく判定できない可能性があります。
対して、マイクロCTC検査は医療従事者が採血し、適切な管理環境のもとで状態を維持できるため、検体劣化の心配がなく高精度の検査が可能です。
がん検査キットは手頃な料金でセルフチェックできる利点がありますが、確実性や安心感はマイクロCTC検査のほうが優れています。
検査は1回5分の採血のみ
マイクロCTC検査は1回5分の採血のみで、血液がんを除く全身のがんリスクを調べられる手軽な検査です。
予約時に問診票の記入や支払い方法の選択を済ませているため、検査当日の拘束時間が非常に短く、採血が終わればすぐに帰宅できます。
わずかな空き時間を活用して検査を受けられる点は、忙しい現代人に大きなメリットになるでしょう。
また、マイクロCTC検査の採血は、直腸診やバリウムを服用する画像診断に比べると、心身への負担が軽く、検査後に仕事や家事を再開しても不快感が生じにくいです。
検査内容に抵抗がある、十分な時間が取れないなどの理由でがん検診を受けられずにいる方は、マイクロCTC検査の受診を検討するとよいでしょう。
料金・クリニック概要
マイクロCTC検査の料金は198,000円(税込)で、提携クリニックは全国に180件以上と選択肢が豊富です。
がん検査キットの料金相場に比べると、マイクロCTC検査の料金は確かに高額ですが、複数のがんリスクを高精度で検出できるため費用対効果は優れています。
数種類のがん検診を受けると費用は30万円前後にもなるうえ、検査の数次第では複数回の来院や、入院が必要になるケースもあります。
マイクロCTC検査ならば、通常のがん検診では見落としやすい早期のがんリスクも検出可能で、時間も大幅に短縮できるためコストパフォーマンスのよい検査といえるでしょう。
さらに、提携クリニックが多く、都合にあわせて利便性の高い受診先をみつけやすい点もマイクロCTC検査ならではの利点です。
がん検査キットに関するよくある質問

最後に、がん検査キットに関する3つの質問に回答します。
がん検査キットの購入場所や、陽性判定が出た場合の対応、自宅でできるがんリスクのセルフチェック法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
がん検査キットは薬局で買える?
一部のがん検査キットは、薬局でも購入可能です。
たとえば、本記事で紹介したがん検査キットの中では、N-NOSEやSUGUMIなどのキットが薬局でも購入できます。
薬局でのがん検査キットの取り扱いは増加傾向にあるため、近隣の薬局を確認してみましょう。
自宅でできるセルフチェック方法は?
がん検査キットを活用すれば、自宅でもがんリスクをセルフチェックできます。
血液検査、唾液検査、尿検査など検査方法により採取するものは異なりますが、指示に従い検体を検査所へ送ると後日、自宅でがんのリスクを確認できます。
その場で判定できるタイプのがん検査キットならば、検査シートに検体を数滴たらし、10分ほど待てば結果の確認が可能です。
いずれも特別難しい工程はなく、セルフでも問題なく活用できるでしょう。
がん検査キットで陽性と判定されたら?
がん検査キットはがんを確定させる検査ではありませんが、陽性と判定された場合は迅速にがん検診を受けて詳しく調べましょう。
がん検査キットの陽性判定が示すのは、あくまでがんを罹患している可能性です。そのため、検診を受けてもがんが見つからない場合もあります。
がん検査キットで陽性と判定された場合は結果を鵜呑みにせず、医療機関で医師の診断を受けましょう。
まとめ

がん検査キットのおすすめランキングには、一度に複数のがんリスクを調べられるキットや、リーズナブルで購入しやすいキットが挙げられます。
本記事では、N-NOSEやSalivaChecker、尿がん検査くんなどを紹介しました。
がん検査キットを選ぶ際は、検査の精度や費用対効果、アフターフォロー体制などを比較するとよいでしょう。
ただし、自身で尿や唾液、血液を採取するがん検査キットの場合、検体劣化により本来の検出精度を下回る可能性も否定できません。
確実性や安心感を重視する方には、管理体制が整った医療機関で採血するマイクロCTC検査がおすすめです。
1回5分の採血で複数のがんリスクを高精度で調べられる検査で、がんの早期発見、早期治療に役立ちます。
がんリスクの検査は、定期的に受けることで高い効果が期待できます。自身に適した方法を取り入れて、がん対策を継続しましょう。



