膵臓がんは初期症状が出にくいうえに、転移が起こりやすい特性もあるため、根治手術が難しい状態で発見されるケースも多いです。
また、膵臓は胃の後ろにあり、小さながんは画像検査で発見が困難なことも、膵臓がんの早期発見が難しいとされる理由です。
本記事では膵臓がんが発覚するきっかけや生存率、見逃さないための対策などを詳しく解説します。
さらに、気付いたときにはステージが進行している可能性が高い膵臓がんの早期発見に役立つ検査方法についてもあわせて紹介します。
膵臓がんの早期発見が難しい理由を知りたい方、膵臓がんは早期発見できないのではと不安に感じている方はぜひ参考にしてください。
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膵臓がんとは?

膵臓がんとは膵臓にできる悪性腫瘍のことで、主に膵管に発生します。
初期症状はほぼなく、早いうちから転移が起こりやすいことが特徴です。
近親者に膵臓がん患者がいる方は、膵臓がんになりやすいです。また、肥満や糖尿病、喫煙や過度な飲酒も膵臓がんの発症リスクを高める原因になります。
まずは膵臓がんの特徴と原因について、詳しく解説します。
膵臓がんの特徴
膵臓がんには、次のような特徴があります。
- 初期症状が出にくい
- 初期の段階でリンパ節や肝臓に転移しやすい
- 腹膜播種が起こりやすい
初期の膵臓がんは症状が乏しく、気付いたときには手術でがん細胞の切除が困難なケースも多いです。
また、膵臓がんは転移しやすいうえ、がん細胞が腹膜に散らばりながら転移する腹膜播種が好発する特徴もあります。
膵臓がんの原因
膵臓がんの発生リスクを高める主な要因は、次のとおりです。
- 遺伝的要因
- 生活習慣病
- 膵疾患
- 喫煙
- 過度な飲酒
近親者に膵臓がん患者が多くいるほど膵臓がんになりやすいです。親族に膵臓がん患者がいない方と比べると発生リスクは次のように上昇します。
| 近親者の膵臓がん患者数 | 膵臓がん発生リスク |
|---|---|
| 1名 | 4.5倍 |
| 2名 | 6.4倍 |
| 3名以上 | 32倍 |
また、肥満や糖尿病などの生活習慣病、慢性膵炎や膵管内乳頭粘液性腫瘍、膵嚢胞などの膵疾患も、膵臓がんの発生リスクを高める原因です。
さらに、累積喫煙量や1日のアルコール摂取量が多いほど、膵臓がんの発生リスクは高まります。
膵臓がんの早期発見が難しい理由

膵臓がんは初期症状がほぼないまま進行するため、早期発見が難しいです。
また、膵臓が体の深部にあり調べにくい、初期の小さながんは画像診断や細胞診検査で見つけにくいなども、膵臓がんの発見が遅れる原因になります。
膵臓がんの早期発見が難しいとされる主な理由について、詳しく解説します。
初期症状がないまま進行する
腫瘍が1cmに満たない初期の時点では大半の方が無症状で過ごしており、腹痛や黄疸などの症状が出る頃には手術による切除が困難な段階まで進行しているケースが多いです。
2023年に集計したデータによると、膵臓がんはステージ4まで進行した状態で発見された割合が最も多く、40%を超えています。
国立がん研究センターが発表した、膵臓がん発見時のステージ別割合は次のとおりです。
- ステージ1:28.1%
- ステージ2:10.1%
- ステージ3:11.8%
- ステージ4:43.0%
初期症状がほぼない膵臓がんは、症状が出た段階で根治が難しい状態まで進行している可能性が高いです。
膵臓がお腹の深い位置にある
膵臓は胃の後ろ側、お腹の深い位置にある20 cmほどの小さな臓器で、直接見たり触れたりできません。また、超音波検査でも全体を観察しにくいため、早期発見が難しいです。
膵臓を頭部、体部、尾部の3つに区切り観察する場合、中心の体部はほかの臓器との重なりが少なく、比較的観察しやすいです。
一方、頭部は十二指腸に囲まれており、尾部は胃の後ろに入り込んでいることもあり、観察しにくい傾向があります。
さらに、尾部は観察が難しいうえに胆管や十二指腸から離れているため、膵臓がん発覚のきっかけになりやすい黄疸が出にくく、とくに発見が遅れがちです。
検査による正確な診断が困難
膵臓がんは、検査を受けても初期の段階では見つけられず、正確に診断できない場合があります。
CTやMRIなどの画像検査はある程度進行し大きくなったがんの発見には有効ですが、小さながんの発見には至らないこともあります。
また、血液の状態を調べる腫瘍マーカー検査も、初期には反応がみられず発見につながらないケースが多いです。
画像にがんの疑いがある場合でも、腫瘍が小さい段階での細胞診はがん細胞の採取が困難で、正確に膵臓がんと診断できない例もあります。
初期の膵臓がん発見に有用な検査が少ないことも、早期発見が難しい原因の一つです。
膵臓がんが発覚するきっかけは?

初期症状が乏しい膵臓がんは、がんが進行し腹痛や背中の痛み、食欲不振などの症状があらわれて発覚に至るケースが多いです。
また、健康診断やほかの検査中に偶然見つかることもあります。膵臓がんが発覚するきっかけについて詳しく解説します。
進行して症状があらわれる
初期症状がほぼない膵臓がんは、進行すると次のような症状が出やすいです。
- 腹痛
- 背中の痛み
- 食欲不振
- 体重減少
- 黄疸
膵臓がんが進行し腫瘍が大きくなったり、ほかの部位へ転移したりすると、周辺の臓器や神経が圧迫されて痛みを生じることがあります。
がんによる痛みは徐々に強くなる傾向があるため、医師の診察を受けるきっかけになりやすいです。
また、食欲不振や体重減少、黄疸などの症状は見逃されやすいものの、長く続くと医療機関の受診につながりやすいでしょう。
健康診断で数値に異常が見つかる
健康診断で受けた血液検査で異常がみつかり、膵臓がんの発見につながるケースもあります。
たとえば、次のような数値に異常がみられる場合は膵臓がんが疑われます。
- アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの酵素
- ALP
- γ‐GTP
- ビリルビン
膵臓がんを発症すると膵管が詰まったり、膵臓の細胞が壊れたりして血液中の酵素が増えることがあります。
そのため、血液検査で酵素が急に上昇した際は、詳しい検査を受けて原因を確認すべきです。
また、ALPやγ‐GTP、ビリルビンの数値が高いときは、進行した膵臓がんが膵臓の近くに位置する胆管を詰まらせている可能性があります。
いずれの数値の異常も膵臓がんに直結するわけではなく、膵臓や胆道の病気の疑いもありるため、医療機関で検査を受けて原因を調べましょう。
ほかの検査中に偶然発見される
ほかの病気や疾患を調べる目的で受けたCTやMRIなどの画像検査で、偶然膵臓がんが見つかることもあります。
また、膵臓がんの発生リスクを高める要因でもある糖尿病、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍などの治療や経過観察の際に、膵臓がんが発見される可能性もあるでしょう。
膵臓がんは初期症状が出にくいからこそ、思わぬ形で発覚に至るケースも珍しくありません。
膵臓がんの早期発見は完治につながる?

膵臓がんは早期に発見できれば、根治が期待できます。
がんの治療はさまざまな発展を遂げていますが、未だに根治が期待できる治療は外科手術のみです。
そのため、手術でがん細胞を切除できる段階で膵臓がんを見つけ、早期治療をおこなうことが非常に重要です。
膵臓がんのステージ別5年生存率や早期発見の重要性について、詳しく解説します。
膵臓がんの5年生存率
国立がん研究センターによると膵臓がんの5年生存率は、発見時のステージにより大きく異なります。具体的には次の表のとおりです。
| 発見時のステージ | 5年生存率 |
|---|---|
| ステージ1 | 49.4% |
| ステージ2 | 20.8% |
| ステージ3 | 5.8% |
| ステージ4 | 1.5% |
また、ステージ0で膵臓がんが発見された場合の5年生存率が85%に達したという報告もあります。
膵臓がんの最も効果的な治療は、手術によるがん細胞の切除です。
しかし、膵臓がんは早いうちから転移が起こりやすいため、ステージの進行に伴い効果的な治療の選択肢は減少し、5年生存率も著しく低下します。
膵臓がんは早期発見が重要
膵臓がんの場合、早期発見が予後改善に大きく影響するため、がん細胞が浸潤や転移していない状態で見つけることが非常に重要です。
しかし、自覚症状がない状態では医療機関の受診につながりにくく、発見は遅れがちです。
また、膵臓は位置が複雑、がんが小さすぎると画像検査や細胞診検査で発見しにくく早期発見は難しいとされています。
膵臓がんのリスクファクターに当てはまる方は、症状がなくても定期的な検査を継続し、早期発見につとめることが大切です。
膵臓がんの検査方法・治療法

膵臓がんの検査では血液検査、超音波検査、画像検査などをおこないます。
膵臓がんの治療は手術によるがん細胞の切除が主流です。がんが進行している場合は、状態にあわせて複数の治療を組みあわせることもあります。
膵臓がんの検査方法と治療法について詳しく解説します。
検査方法
膵臓がんを調べるためには、次のような検査をおこないます。
- 血液検査
- 超音波検査
- CT検査
- MRI検査
- 超音波内視鏡検査
- 内視鏡的逆行性胆管膵管造影
- 病理診断
血液検査は、血中の膵酵素値の確認を目的におこないます。膵臓がんを発症していると、アミラーゼやエラスターゼ1などが高値になりやすいです。
血液検査で膵臓がんが疑われる際は、必要に応じて画像検査をおこない膵臓や周辺の状態、がんの有無などを調べます。
腫瘍が見つかった場合でも、画像検査のみでは良性か悪性かの判定はできません。がんの確定には、採取した組織や細胞を顕微鏡で詳しく調べる病理診断が必要です。
治療方法
膵臓がんの主な治療方法は、次のとおりです。
- 手術
- 放射線治療
- 薬物療法
- 免疫療法
- 緩和ケア
切除可能な初期のがんは基本的に手術をおこないます。浸潤や転移がみられる状態でも、薬物療法の併用により手術可能となるケースもあります。
離れた臓器への転移はないものの、膵臓付近の主要血管に浸潤し手術ができない場合には、放射線治療と化学療法を組みあわせることが多いです。
がん細胞を攻撃する力を高めたいときや、がん細胞の増殖を抑えたいときには、分子標的療法や免疫療法をおこないます。
治療による副作用や合併症が生じる際には、症状の緩和を目的とした治療やケアで患者の負担軽減を目指します。
ただし、がんの状態や患者の体力に応じて上記以外の方針で治療を進めるケースもあるため、医師の治療方針に従いましょう。
膵臓がんの早期発見にマイクロCTC検査がおすすめ
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初期症状がほぼない膵臓がんの早期発見には、血中に漏れ出たがん細胞そのものを捕捉できるマイクロCTC検査がおすすめです。
1回5分の採血のみで血液がんを除く全身のがんリスクを調べられる検査で、がん検診を受ける時間がない方でも受けやすいです。
万が一、がん細胞が見つかった場合のアフターフォローも充実しています。
膵臓がんを含むさまざまながんの早期発見にマイクロCTC検査の活用を推奨する理由や検査内容について、詳しく解説します。
マイクロCTC検査の仕組み
マイクロCTC検査とは、血中に漏れ出たがん細胞の中から、浸潤や転移を起こす可能性がある悪性度の高いがん細胞(間葉系のがん細胞)を捕捉できる検査です。
全国に200軒以上ある提携クリニックで採取した血液は、迅速にCTC検査に特化した先進医療研究センターへ送られるため、検体が劣化して分析精度が下がる心配が少ないです。
がん細胞が見つかった際には、国家資格を有する臨床検査技師が検体を顕微鏡で観察し、細胞診検査をおこないます。
また、CSV抗体と呼ばれる偽陽性が少ない抗体を活用した検査方法の導入により、高精度の判定が実現しています。
マイクロCTC検査は血液検査の結果のみでは判定を下さず、必ず専門技師が最終判断をおこなうため信頼できる検査といえるでしょう。
検査は1回5分の採血のみ
マイクロCTC検査はわずか10㏄の採血のみで複数のがんリスクを判定可能で、所要時間は1回5分と非常に短いです。
全身のがんをまとめて調べられる検査には、全身MRI(DWIBS)やPET-CT検査などがありますが、比較的検査時間が短い全身MRIでも30分~1時間程度はかかります。
PET-CT検査は、薬を注射してから1~2時間程度安静に過ごしてから、30分ほどかけて体内を撮影します。
さらに、いずれの検査でも検査前の絶食が必要になるため、時間的にも肉体的にも負担が大きいです。
一方、マイクロCTC検査ならば絶食は不要、採血は短時間で終了するため仕事や家事で忙しい方でも受けやすいでしょう。
時間確保が困難でがん検診を諦めている方には、少ない負担で効率よくがんのリスクを調べられるマイクロCTC検査がおすすめです。
万全のアフターフォローで安心
マイクロCTC検査でがん細胞が見つかった場合には、次のようなサポートが受けられます。
- センター長への無料相談(オンライン面談可能)
- 必要な精密検査の案内
- 医療機関への紹介状作成
無料相談に対応する太田医師は悪性腫瘍の専門医で、過去1年以内に受けた検査をヒアリングしたうえで、必要な精密検査や適切な医療機関を紹介しています。
精密検査でがんの疑いがあるとされた方は、大学病院やがん専門病院への紹介状の作成を依頼できるため、受診先に悩むときも安心です。
希望する方には高濃度ビタミンC点滴を紹介しています。
アフターフォローが充実しているマイクロCTC検査は、万が一のときも安心です。
膵臓がんの早期発見に関するよくある質問

最後に、膵臓がんの早期発見に関するよくある3つの質問に回答します。
定期的ながん検診で膵臓がんを発見できるのか気になる方、膵臓がんと糖尿病の関係や膵臓がんを予防するコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
定期的ながん検診で発見できる?
定期的ながん検診で初期の膵臓がんを必ず発見できるとは限りません。
膵臓がんの検診は厚生労働省が定期受診を推奨する5つのがん検診には含まれておらず、任意のため、検診を受けない方もいます。
しかし、膵臓がんは初期症状が乏しいため、症状がない状態で定期的にがん検診を受けることは非常に大切です。検診を受けたことで早期発見された事例も多々あります。
とくに、近親者に膵臓がん患者がいる方や遺伝子異常により膵臓がんの発生リスクが高い方は、50歳を超えたら1年ごと、もしくは半年ごとに検査を受けることが望ましいです。
第1近親者に膵臓がん患者がいる場合は、40歳から定期的にMRI検査や超音波内視鏡検査を受けるとよいでしょう。
膵臓がんと糖尿病の関係は?
膵臓がんと糖尿病は互いに悪い影響を与えるため、膵臓がんが原因で糖尿病を発症するケースもあれば、糖尿病が膵臓がんの発生リスクを高めることもあります。
膵臓がんを発症し膵管が圧迫されると、血糖値の調整に欠かせないインスリン分泌に異常が生じ、糖尿病を発症する可能性が高まるため、注意が必要です。
また、2型糖尿病患者は膵臓がんの発生リスクが高く、糖尿病発症から1年未満に膵臓がんを発症する割合が最も多いです。
膵臓がんと糖尿病は互いに発症する可能性を高める要因になるため、生活習慣を見直してみましょう。
膵臓がんを予防するコツは?
膵臓がん予防には次の行動がおすすめです。
- 禁煙
- 節酒
- 適度な運動の継続
- 食事の見直し
- 健康的な体重の維持
喫煙と過度な飲酒は膵臓がんの発生リスクを高めるため、禁煙、節酒はすい臓がんの予防として効果的です。
また、適度な運動や食事の見直しで肥満と糖尿病を対策すると、膵臓がんの予防にもつながります。
がんで死亡するリスクが低いBMI値は、男性は21~26.9、女性は21~24.9です。
体重管理をする際は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で自身のBMI値を求めて、健康的な体重維持の目安にするとよいでしょう。
このように日常生活を改善することですい臓がんの予防につながります。
まとめ

膵臓がんをステージ0で発見できた場合の5年生存率は80%を超えますが、初期症状がほぼなく、早いうちから転移が起こりやすいため早期発見は難しいといえます。
症状が出る段階では転移や浸潤している可能性が高く、40%以上の方が膵臓がんと発覚したときにはすでにステージ4まで進行していたとするデータがあります。
そのため、膵臓がんの早期発見には無症状のうちから定期的に検診を受けることが非常に重要です。
しかし、膵臓は十二指腸や胃と重なるように位置し、初期では画像検査でもがんを見つけにくいです。
一方、血中に漏れ出たがん細胞を捕捉するマイクロCTC検査ならば、膵臓がんの早期発見に効果が期待できます。
さらに、1回5分の採血で膵臓がんを含むさまざまながんのリスクもまとめて判定できるため効率がよく、肉体的にも時間的にも負担が少ないです。
マイクロCTC検査の受診を検討する方は、公式サイトでアクセスのよい提携クリニックを検索してみるとよいでしょう。



