近親者に膵臓がん罹患者がいる方、自身が糖尿病や慢性膵炎、歯周病を発症している方、肥満度が高い方などは膵臓がんになりやすいです。
また、喫煙量や1日の飲酒量が多い方も膵臓がんになりやすい方の特徴に当てはまるため、改善が必要です。
本記事では、膵臓がんになりやすい人の特徴を詳しく解説します。
また、膵臓がんの発症リスクを高める原因や、早期発見に効果的なマイクロCTC検査についてもあわせて紹介します。
膵臓がんを発症しないか不安な方、膵臓がんの詳細や早期発見の重要性を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /
膵臓がんとは?

膵臓がんとは、主に膵管に発生する悪性腫瘍のことです。
代表的な原因には、遺伝的要因、生活習慣病、膵疾患、喫煙や飲酒が挙げられます。初期症状が出にくい特徴があり、発見時にステージが進行しているケースも多いです。
膵臓がんになりやすい方の特徴について触れる前に、膵臓がんの原因や特徴を簡単に解説します。
膵臓がんの原因
膵臓がんの主な原因は、次のとおりです。
- 遺伝的要因
- 生活習慣病
- 膵疾患
- 喫煙
- 過度な飲酒
近親者に膵臓がん患者がいる方は、いない方よりも膵臓がんの発症リスクが高いです。
また、膵臓がん患者の近親者には胃がん、卵巣がん、大腸がん、肝がん、乳がん、肺がんなどを罹患している方がいることが多いです。
ほかには、糖尿病や肥満、慢性膵炎や膵管内乳頭粘液性腫瘍、喫煙、過度な飲酒も膵臓がんの発症リスクを高める原因になります。
初期症状はほぼない
膵臓がんは、初期症状がほぼありません。そのため、自覚症状が出て医療機関を受診する頃には、すでにがんのステージが進行しているケースも多いです。
浸潤や転移を起こしていないステージ1の膵臓がんは、外科手術でがん細胞を切除できる可能性が高く、早期発見早期治療により生存率が大きく上昇します。
膵臓がんは初期症状が出にくいことを踏まえて、自覚症状がない状態でも定期的に検診を受けることが大切です。
膵臓がんになりやすい方の9つの特徴

膵臓がんになりやすい方には、次のような特徴があります。
- 近親者に膵臓がん罹患者がいる
- 糖尿病を発症している
- 喫煙歴が長い
- 飲酒の量、頻度が多い
- 肥満度が高い
- ピロリ菌に感染している
- 歯周病を患っている
- 慢性膵炎を患っている
- 年齢が50歳以上
膵臓がんになりやすい方にみられる9つの特徴について、具体的なデータも用いながらそれぞれ詳しく解説します。
近親者に膵臓がん罹患者がいる
遺伝的要因は膵臓がんの代表的な原因の一つで、近親者に膵臓がん罹患者が多くいる方ほど、がんの発症リスクは増加します。
具体的には、親、兄弟姉妹、子の中に膵臓がん患者が1名では4.5倍、2名では6.4倍、3名以上では32倍、発症リスクが上昇します。
近親者に膵臓がん罹患者が2名以上いる家系の方に発症した膵臓がんは、家族性膵癌と定義されており、膵臓がん全体に対する割合は5~10%です。
遺伝的要因により発症リスクが増加する原因は、遺伝子変異の影響があると考えられています。
近親者に膵臓がん罹患者がいる方には、自覚症状がなくても定期的に膵臓がんの検査を受けることを強く推奨します。
糖尿病を発症している
2型糖尿病を発症している方の膵臓がん発症リスクは、1.94倍に増加します。膵臓がんを発症するタイミングは、糖尿病発症から1年未満が最も多いです。
糖尿病患者の膵臓がん発症リスクを、糖尿病発症からの期間ごとにまとめた表は次のとおりです。
| 糖尿病発症からの期間 | 発症リスク |
|---|---|
| 1年未満 | 5.38倍 |
| 1~4年 | 1.95倍 |
| 5~9年 | 1.49倍 |
| 10年以上 | 1.47倍 |
糖尿病発症から1年未満は膵臓がんの発症リスクがとくに高いため、血液検査や腫瘍マーカー検査などで異常がないか調べるとよいでしょう。
また、糖尿病の状態が急激に悪化した場合も、膵臓がんが発見されやすい傾向があるため注意が必要です。
喫煙歴が長い
累積喫煙量が多いほど、膵臓がんの発症リスクは上昇します。そのため、喫煙歴が長い方は、膵臓がんになりやすいといえるでしょう。
喫煙者の膵臓がん発症リスクを非喫煙者と比べると、男性は1.59倍、女性は1.81倍です。
また、(1日の喫煙本数÷20本)×喫煙年数で求められる累積喫煙量が10上がるごとに、男性の膵臓がん発症リスクは6%ずつ増加しています。
上記のデータにより、喫煙歴が長く喫煙量が多い男性ほど膵臓がんのリスクが高まることがわかりますが、禁煙から5年経過すると発症リスクは非喫煙者と同等まで減少します。
禁煙は膵臓がん予防につながるため、取り返しがつかないと諦めず、今からでも禁煙に取り組むべきです。
なお、女性は男性よりも喫煙経験者が少なく研究の対象者が不足しているため、結果が偶然である可能性を否定できず、確かな根拠には至りません。
飲酒の量・頻度が多い
1日のアルコール摂取量が多い方ほど、膵臓がんになりやすい傾向があります。
飲酒者の膵臓がんリスクを非飲酒者と比べた場合、アルコール摂取量ごとに次のような差が生じています。
| 1日のアルコール摂取量 | 膵臓がんリスク |
|---|---|
| 23g以下 | 0.99倍 |
| 23~46g | 1.26倍 |
| 46g以上 | 1.57倍 |
アルコール摂取量46gは、日本酒に換算すると2合にあたります。
日本酒1合以下の飲酒では大きな影響は確認されていないため、断酒が欠かせないわけではありません。過度な飲酒習慣がある方は、飲む量を減らしたほうがよいでしょう。
肥満度が高い
BMIやウエスト周囲の増加は、膵臓がんの発症リスクを高めます。
たとえば、BMIが5㎏/㎡増加すると1.10倍、ウエスト周囲が10cm増加すると1.11倍、膵臓がんのリスクが上昇します。
BMIが5㎏/㎡増加すると増える体重を、身長ごとにまとめた表は次のとおりです。
| 身長 | BMIが5増加する際に増える体重 |
|---|---|
| 160cm | 約12.8㎏ |
| 165cm | 約13.61㎏ |
| 170cm | 約14.45㎏ |
| 175cm | 約15.31㎏ |
またBMI30を超える男性の場合、BMI23~24.9の方に比べると膵臓がんのリスクは1.71倍増加します。
ピロリ菌に感染している
ピロリ菌感染が、肝臓がんのリスクを大幅に高める可能性があると示す海外の研究があります。
また、CagA陰性のピロリ菌は膵臓がんリスクが増加するという報告もあります。
一方で日本人を対象とした研究では、ピロリ菌感染と膵臓がんリスクの関連はみられませんでした。
ピロリ菌と膵臓がんに関する研究は現時点で不十分で、研究方法により結果にばらつきがあるため、より詳しい研究が必要です。
歯周病を患っている
歯周病は糖尿病の発症や進行を促すため、結果的に膵臓がんの発症リスクを高める要因になります。
また、歯周炎の原因菌が膵臓がんの促進に影響するという報告もあるため、口腔内は清潔に保つことが大切です。
慢性膵炎を患っている
慢性膵炎の罹患者は、罹患していない方と比べて膵臓がんの発症リスクが13.3倍も上昇します。
慢性膵炎は、消化酵素が膵臓内で活性化し、自身の膵臓が溶かされ炎症が生じる病気です。
慢性膵炎は治癒が見込めない症例もあります。
断酒を含む食事療法や外科的治療により、膵臓がんの発症リスクは減少しますが、ゼロになるわけではありません。
慢性膵炎が治らない場合は、適切な治療の継続に加えて、膵臓がんの発症にも注意を向ける必要があります。
年齢が50歳以上
膵臓がんの年齢階級別罹患率は、男女ともに49歳までほぼ横ばいで、50歳以上になると一気に上昇します。
具体的には、次の表のとおりです。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 50~54歳 | 16.7 | 10.5 |
| 55~59歳 | 29.8 | 19.2 |
| 60~64歳 | 47.9 | 29.8 |
| 65~69歳 | 73.1 | 49 |
膵臓がんの罹患率は70歳以上もさらに上昇し続けるため、定期的な検診を推奨します。
見逃してはいけない膵臓がんのサイン

膵臓がんの主な初発症状には、背中やお腹の痛み、体重減少、黄疸などがあります。
膵臓がんは初期症状が出にくいがんだからこそ、些細な変化も見逃さず早期発見につなげることが重要です。
見逃してはいけない膵臓がんのサインについて、詳しく解説します。
背中・お腹の痛み
膵臓がんを発症すると背中やお腹に痛みが生じることがあり、進行に伴い痛みが増す傾向があります。
がんによる痛みは、がん細胞の浸潤または転移により周辺の臓器や神経が圧迫されると生じます。
そのため、鈍痛が徐々にズキズキと疼くような痛みに変化する場合は、注意が必要です。
また、がんがさらに進行し、痛みを伝える神経に影響を及ぼすと、電気が走るような強い痛みが生じるケースもあります。
がんによる痛みは自然治癒を期待できません。背中やお腹の痛みが一向に治らない、少しずつ悪化していくときは、すぐに医療機関を受診して原因を調べてください。
体重減少
体重減少は、膵臓がん罹患者の66~84%の方にみられる初発症状です。
膵臓がんを発症すると、食欲不振や早期膨張感が生じる方も多く、食べられる量が減り体重が減ることがあります。
ストレスや生活習慣の乱れ、消化機能の低下を疑い様子をみる方もいますが、減量していないにもかかわらず体重が減る場合は膵臓がんのサインの可能性もあります。
少しでも早く気付けるように毎日の体重測定を習慣にして、健康維持に役立てるとよいでしょう。
体重変動の記録があると、体重が減りはじめた時期や減少ペースを具体的に医師に伝えられる利点もあります。
黄疸
皮膚や白目が黄色くなる黄疸は、膵臓がんの発見につながりやすい症状の一つです。
膵臓に発生した腫瘍が大きくなり胆管を圧迫すると、胆汁の排出が妨げられて黄疸の症状が生じます。
黄疸は皮膚や白目の変色以外に、尿や便の変色、皮膚のかゆみを伴うケースもあります。
黄疸の原因は膵臓がんのほかにも、肝臓がんやアルコール性肝炎、急性肝炎などがあるため、症状が出たら放置せず、すぐに検査を受け原因を特定すべきです。
膵臓がんは早期発見が重要

現時点で、膵臓がんの治癒に最も効果が期待できる治療法は外科手術のみですが、発見が遅れるほど手術を受けられなくなる可能性が高いです。
そのため、自覚症状がない状態でも定期的に検診や検査を受けることを推奨します。
早期発見と早期治療、定期的な検診と検査の重要性について、詳しく解説します。
早期発見・早期治療が重要な理由
膵臓がんは発見が遅れるほど生存率が低下するため、早期発見と早期治療が非常に重要です。
膵臓がんの生存率を発見時のステージごとにまとめた表は、次のとおりです。
| 1年生存率 | 2年生存率 | 3年生存率 | 4年生存率 | 5年生存率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ステージ1 | 79.3% | 65.8% | 57.8% | 52.3% | 49.4% |
| ステージ2 | 68.0% | 43.9% | 31.3% | 24.7% | 20.8% |
| ステージ3 | 52.7% | 24.5% | 13.3% | 8.1% | 5.8% |
| ステージ4 | 22.4% | 7.1% | 3.3% | 2.0% | 1.5% |
膵臓がんは早い段階で発見できれば手術をおこなえる可能性がありますが、浸潤や転移が進むと手術によるがん細胞の切除が難しくなり生存率が大幅に下がります。
そのため、早期発見が望ましいものの初期症状が出にくく早い段階から転移しやすい膵臓がんは、発見時にステージ4まで進行していた方の割合が4割を超えています。
膵臓がんの早期発見と早期治療は、生存率アップに直結するため、自覚症状がない状態でも検診や検査を検討すべきです。
定期的な検診・検査が大切
初期症状がほぼない膵臓がんは、症状が出た時点でがんが進行している可能性が高いため、無症状の段階から定期的な検診や検査を受けることを推奨します。
とくに、本記事で紹介した膵臓がんになりやすい方の特徴にあてはまる場合は、検診や検査を継続すべきです。
膵臓がんは、国が受診を推奨する5種類のがんには含まれていないため、市区町村が実施する住民健診は活用できません。
膵臓がん検診や人間ドックを自身で探す際、複数のがんリスクを判定できる検査や自宅でできる検査キットも選択肢に含めると、効率的な方法が見つかる可能性が高まります。
膵臓がんの早期発見にマイクロCTC検査がおすすめ
\ 注目のがんリスク検査マイクロCTC検査 /
血中に漏れ出たがん細胞を高精度で捕捉できるマイクロCTC検査は、膵臓がんの早期発見に役立ちます。
発見が遅れがちな膵臓がんは自覚症状がない段階での定期的な検査が望ましいものの、初期の小さながんは画像検査で見落とす可能性があります。
一方、がん細胞そのものを検出できるマイクロCTC検査は、初期のがん発見に効果が期待できるためおすすめです。
マイクロCTC検査の3つの特徴を、詳しく解説します。
採血のみで全身のがんリスクを判定
マイクロCTC検査は、1回5分、10㏄の採血のみ、血液がんを除く全身のがんリスクを調べられます。
通常、全身のがん検診を受ける際には、時間をかけて複数の検査を受ける必要があります。
直腸診が必要な検査や、造影剤を使用する検査を受ける場合は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかるでしょう。
対してマイクロCTC検査は採血のみで、短時間で終わるため負担が少なく隙間時間でも受けやすいです。
膵臓がんに加えて、複数のがんのリスクを効率よく調べたい方は、マイクロCTC検査を検討するとよいでしょう。
万が一のアフターフォローが充実
マイクロCTC検査で万が一、がん細胞が検出された場合は、次のような手厚いアフターフォローが受けられます。
- センター長、太田医師への無料相談
- 必要な精密検査の紹介
- 適切な医療機関への紹介状作成
- 民間療法の紹介
太田医師は代々木ウィルクリニックに在籍していますが、遠方の方にはオンラインで対応しているため、東京以外に在住の方も相談可能です。
無料相談では1年以内の検査歴をヒアリングのうえ、どのような精密検査を受けるべきかアドバイスが受けられます。
精密検査でがんの疑いが確認された方は、医療機関の紹介状作成を依頼するとよいでしょう。
がんの疑いが確認されなかった場合でも体内にがん細胞がある可能性が高いため、希望する方は高濃度ビタミンC点滴や免疫療法などの民間療法の紹介が受けられます。
がん細胞が見つかった際の不安やショックは避けられませんが、アフターフォローが充実しているマイクロCTC検査ならば万が一のときも安心です。
全国の提携クリニックで検査可能
マイクロCTC検査が受けられる提携クリニックは、全国に180件以上あります。
採血した検体は迅速に国内の検査センターに送られるため、居住地域関係なく高品質で先進的ながん検診が受けられます。
検査の負担が少なく短時間で済むマイクロCTC検査は、自宅近辺以外も受診先の候補に入れやすいでしょう。
たとえば、出張先や外出先でも隙間時間に受けられるため、ライフスタイルにあわせて都合のよい受診先を見つけやすいです。
全国に複数の提携クリニックがあるマイクロCTC検査は、受診先の候補が充実しており便利です。
膵臓がんになりやすい方に関するよくある質問

最後に、膵臓がんになりやすい方に関するよくある3つの質問に回答します。
膵臓がんとコーヒーの関連性や膵臓がんリスクを高める食べ物について知りたい方、男性と女性ではどちらが膵臓がんになりやすいのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。
膵臓がんとコーヒーの関連性は?
膵臓がんとコーヒーの関連性を示す科学的な根拠はありません。
過去の研究では男性に限り、コーヒーの摂取量が多いほど膵臓がんのリスク低下がみられたことはあります。
しかし、集団や研究方法が変わると結果にばらつきが生じたため、生活習慣や体質などコーヒー以外の要素も影響していると考えられます。
そのため、現時点ではコーヒーと膵臓がんに関連性はみられません。
膵臓がんリスクを高める食べ物は?
非発酵大豆食品の摂取量が多いと、膵臓がんリスクが高まる可能性があるという研究結果があります。
膵臓がんリスクと関連がみられた非発酵大豆食品の一例は、次のとおりです。
- 豆腐類
- 高野豆腐
- 油揚げ
- 豆乳
ただし現時点で明確な根拠はなく、関連する理由や原因の特定にはより詳しい研究が必要な段階です。
男性と女性のどちらがなりやすい?
2023年の統計では膵臓がんの発症者数は男性がわずかに上回りましたが、性別が原因で差が生じたとは言い切れません。
具体的な罹患率は次のとおりです。
- 男性:37.6/10万人
- 女性:35.5/10万人
発症人数は若干異なりますが、大差はありません。
性差よりも喫煙習慣や肥満、糖尿病などの影響が大きいため、膵臓がんになりやすいのは男性なのか女性なのかは言いきれません。
まとめ

肥満度が高い方、糖尿病や歯周病、慢性膵炎を発症している方、近親者に膵臓がん罹患者がいる方などは膵臓がんになりやすいです。
膵臓がんは初期症状がほぼなく、症状が出た段階ではすでにがんのステージが進行しているケースが多いため、無症状でも定期的な検診や検査を受けることを推奨します。
とくに膵臓がんになりやすい方の特徴に当てはまる場合は、検査を継続しましょう。
症状がないと専門的な検査を希望しにくい、せっかくならばほかのがんリスクも調べたいと考える方には、マイクロCTC検査がおすすめです。
1回5分の採血のみで、血液がんを除く全身のがんリスクを判定できます。
がん細胞そのものを捕捉する検査のため、画像検査では見つけにくい初期の小さながんの発見にも効果が期待できます。
マイクロCTC検査に興味のある方は、公式サイトで来院しやすい提携クリニックを検索してみるとよいでしょう。



