川崎市のがん検診の種類や対象者は？費用の補助制度や無料クーポン券についても解説

がん検診に対して、費用が高いイメージを持っている方もいるでしょう。

しかし、川崎市では会社・企業などでがん検診を受診する機会がない市民の方に向けて、さまざまながん検診を実施しており、費用の多くを負担しています。

本記事では、川崎市のがん検診の種類・対象者・費用や予約・受診までの流れ、自己負担金の全額免除や無料クーポン券の対象者などを紹介します。

自身や家族が川崎市に住民登録がある方は、ぜひ参考にしてください。

マイクロCTCをチェック

川崎市のがん検診制度について（令和7年度)

川崎市では、がんの早期発見・早期治療による健康寿命の延伸を目的に、さまざまながん検診をおこなっています。

検診ごとに対象年齢や受診回数が定められており、対象者は少ない自己負担金で受診が可能です。

はじめに、がん検診の概要（種類・対象者・費用）や、予約・受診の流れを紹介します。

がん検診の種類・対象者・費用

川崎市のがん検診の概要は、下記のとおりです。

検診の種類	検査内容	対象者	受診回数	費用
胃がん検診	胃部X線検査	40歳以上	1年に1回	2,500円
	胃内視鏡検査	50歳以上	2年に1回	3,000円
肺がん検診	胸部X線検査	40歳以上	1年に1回	900円（＋200円で喀痰細胞診）
大腸がん検診	免疫便潜血検査	40歳以上	1年に1回	700円
乳がん検診	マンモグラフィ検査	40歳以上の女性	2年に1回	1,000円
子宮がん検診	頸がん：頸部の細胞診・内診・視診	20歳以上の女性	2年に1回	1,000円（＋800円で体部細胞診）
	頸がんと体がん：上記検査＋体部細胞診

胃がん検診では、40歳代の方はX線検査のみが、50歳以上の方は内視鏡検査かX線検査のいずれかを選択して受診します。

禁煙指数（1日の喫煙本数×喫煙年数）が600以上の肺がん高リスク群の方は、胸部X線検査に喀痰細胞診の追加が可能です。

子宮がん検診において、基本は子宮頸がん検診（頸部の細胞診・内診・視診）です。医師が認めた場合に限り、コルポスコープ検査が追加されます。

また、必要に応じて体部細胞診による子宮体がん検診を実施します。

予約・受診までの流れ

川崎市が実施するがん検診の予約・受診の流れは、次のとおりです。

• 医療機関を選択
• 検診の予約
• がん検診の受診

まず、受診する医療機関を選びましょう。登録医療機関の名簿は、川崎市のWebサイト（「がん検診」と検索）や、パンフレットの2次元バーコードで確認できます。

次いで、電話・メールなどで医療機関に直接がん検診を予約します。申し込む際、「川崎市の〇〇がん検診の受診を希望」と伝えるとスムーズです。

受診当日は、年齢・住所の確認ができるものや受診券を忘れずに持参しましょう。

また、自己負担金の免除を受ける場合は、各種証明書の提示が必要です。証明書の発行に時間を要する場合があるため、がん検診の予約前に申請しましょう。

検査結果の通知方法は、医療機関により異なります。

川崎市のがん検診費用の補助制度

川崎市にはがん検診費用の補助制度があり、対象の市民の方は比較的安い費用で検診を受けることが可能です。

検査費用の多くを市が負担し、個人の自己負担金を軽減してがん検診の受診のハードルを下げています。

また、無料でがん検診が受けられる場合や、無料クーポン券が配布されるケースもあります。補助制度に関する知識を深めるために、次章をぜひ参考にしてください。

費用が全額免除になる方

対象の年齢・条件を満たす方は、がん検診の費用が全額免除になります。無料でがん検診を受けるためには、各種証明書の提出が必要です。

対象者	証明書
70歳以上の方	年齢がわかるもの（マイナ保険証や資格確認書など）
住民税非課税世帯の方	非課税証明書（同一世帯で平成21年4月1日以前生まれの方全員分）最新の介護保険料納入通知書 上記いずれか1点
生活保護受給世帯の方	被保護証明書生活保護決定通知書（保険料段階が1～4のもの） 上記のいずれか1点
中国残留邦人等支援給付受給世帯の方	本人確認証援給付受給証明書（受給期間が含まれるもの） 上記2点が必要

証明書の発行が必要な場合は、がん検診の受診前に手続きを済ませましょう。

がん検診推進事業（無料クーポン券）

川崎市では、一部のがん検診の無料クーポン券を配布しています。

検診	対象年齢※
子宮頸がん検診	20歳の女性（生年月日：2004年4月2日～2005年4月1日）
乳がん検診	40歳の女性（生年月日：1984年4月2日～1985年4月1日）

無料クーポン券が送付される対象年齢の方は、よい機会と捉え、がん検診を受診しましょう。

川崎市のがん検診に関するよくある質問

ここで、川崎市のがん検診に関するよくある質問を紹介します。

同じ疑問を抱いている市民の方は、ぜひ参考にしてください。

無料クーポン券はいつもらえる？

がん検診の無料クーポン券は、7月頃に住民票の登録先住所に発送予定です。有効期限は同年度の3月31日までで、期限を過ぎると利用できなくなります。

万が一、無料クーポン券を紛失した場合は、川崎市のWebサイトから再発行の手続きが可能です。

がん検診を受けられる医療機関は？

川崎市が実施しているがん検診は、市内の登録医療機関で受けられます。

川崎市のWebサイトに掲載されている医療機関名簿から受診する医院・クリニックを選び、電話やメールなどで直接予約しましょう。

がん検診に関する不明点は、コールセンターで問い合わせが可能です。

川崎市がん検診特定健診等コールセンター
電話番号	044-982-0491
受付時間	月曜日～金曜日までの8:30～17:15、第2・第4土曜日の8:30～12:30

がん検診は受けたほうがよい？

初期のがんは、非常に高い確率で根治が可能です。また、治療後の生活の質（QOL）の維持にもつながります。

しかし、多くの場合、がんは進行するまで無症状です。何らかの症状が現れて医療機関を受診したときには、すでにある程度まで進行しているケースも少なくありません。

がんは進行するほど治療における身体的・肉体的・経済的な負担が大きくなります。

症状がないうちから定期的にがん検診を受診し、がんの早期発見・早期治療に役立てて健康寿命を延ばしましょう。

マイクロCTC検査でがんを早期発見しよう

マイクロCTC検査は、がんの早期発見につながる全身のがんリスク検査です。

1回5分の採血のみで血中のがん細胞を特異度94.45％で検出し、個数を1個単位で明示します。

ここからは、マイクロCTC検査を詳しく紹介します。

マイクロCTC検査の特徴

マイクロCTC検査には、下記の特徴があります。

• 従来の検査より早期にがんの発見が可能
• 悪性度の高いがん細胞のみを捕捉
• 高精度・高品質を実現

マイクロCTC検査は、血中のがん細胞そのものを直接捉えるため、従来の検査では発見が困難な1cm未満のがんや、体の深部に発症したがんの早期発見に有用です。

また、これまでのCTC検査では捕捉が難しかった、浸潤・転移する悪性度の高い間葉系がん細胞のみをキャッチし、個数を1個単位で明示してがんリスクを評価します。

そして、がん細胞の検出精度において、特異度94.45％を誇る非常に高い精度を実現していることも、マイクロCTC検査の強みです。※1

そのほか、民間初の国内検査センターを設けており、迅速な検査体制を整えて高品質な分析精度を維持しています。

短時間の採血で全身のがんリスクを判定

マイクロCTC検査は、1回5分と非常に短時間です。採血のみで全身のがんリスクがわかるため、次のメリットがあります。

• 忙しいときでも検査が受けられる
• 体に負担がかからない
• 気軽に自身のがんリスクが調べられる

仕事をはじめ、家事や育児などで忙しい方は、検査時間の確保が容易ではありません。

マイクロCTC検査の場合、待ち時間不要の完全予約制であり、検査は1回5分で終了します。また、事前決済済みの場合は受付に寄らずそのまま帰宅可能です。

検査時の痛み・不快感はもちろん、食事制限や検査薬の投与も一切ありません。体の負担がほぼないことから、定期的に受診できます。

そのほか、検査予約から結果確認まですべてWebで完結します。受付時間を気にしたり、結果説明を聞きに来院したりなどの手間がかからず、気軽に活用しやすい検査です。

料金・クリニック概要

マイクロCTC検査の料金・クリニックの概要は、下記のとおりです。

• 料金：1回198,000円（税込）※2
• 受診：全国の提携クリニック（現在182件）
• 予約：最大12か月先まで可能
• 結果：検査後マイページから確認可能

マイクロCTC検査は、全国の提携クリニックで導入しており、自宅や勤め先の近隣で受診ができ、万が一の転勤や引っ越しの際も安心です。

検査を希望する方は、まずは公式サイトで受診したいクリニックと日時を選び、問診票を記入後、支払い方法を選択して予約を確定させましょう。

1週間～10日程度で検査結果が確定すると、登録先のメールアドレスに通知が届きます。がん細胞が検出された場合は、医師による無料相談が受けられます。

• 相談方法：対面（遠方の方はオンライン面談が可能）
• 予約方法：電話（代々木ウィルクリニック：03-5990-6182）
• 受付時間：9～12時・13～189時の間で最大30分

無料相談では、検査結果や精密検査の説明や専門医・医療機関の紹介に対応しています。

まとめ

本記事では、川崎市が実施しているがん検診について詳しく解説しました。

川崎市に住民登録がある対象年齢の方は、比較的安い自己負担金で胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、乳がん検診、子宮がん検診が受けられます。

また、対象の年齢・条件を満たす場合は、費用の全額免除や無料クーポン券の利用が可能です。これまで検査を受けたことがない方も、制度を利用してがん検診を受診しましょう。

気軽に全身のがんリスクを調べたい方には、マイクロCTC検査がおすすめです。

検査は1回5分と非常に短時間で、体の負担がほぼないため、仕事・家事・育児などに忙しいときでも定期的に活用できます。

〈参考サイト〉
※1、※2：マイクロCTC検査 | 血中のがん細胞を捕捉するがんリスク検査