卵巣がんによる腰痛は、卵巣がんのステージが進行すると発症し、持続性があります。
卵巣がんによる腰痛ならば、がん細胞の肥大化や骨への転移が主な原因のため、安静に過ごしても改善は見込めません。
卵巣がんの進行にともない痛みが増すケースもあるため、一向に治らない腰痛、悪化する腰痛には注意が必要です。
本記事では、卵巣がんによる腰痛の特徴や、卵巣がんの治療法について詳しく解説します。
また、初期症状がほぼなく、発見が遅れがちな卵巣がんの早期発見に役立つ検査方法もあわせて紹介します。
卵巣がんが原因の腰痛がどのような痛みなのか気になる方、腰痛をともなう卵巣がんの治療法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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卵巣がんとは?腰痛と関係がある?

卵巣がんとは、子宮の両側にある卵巣に発生するがんです。
初期症状がほぼなく、発見が遅れやすいがんの一つで、妊娠出産経験がない女性や、血縁者に卵巣がんや乳がんを患った方が多い女性は、卵巣がんになりやすいです。
卵巣がんが進行して腹膜まで広がり腹水が溜まる、がんが増大して周辺の臓器や神経が圧迫されると、腹痛が出る場合があります。
卵巣がんによる腰痛がどのような痛みなのか解説する前に、まずは卵巣がんになりやすい方の特徴や初期症状、腰痛の原因などから詳しく解説します。
卵巣がんになりやすい方
卵巣がんになりやすい方には、次のような特徴があります。
- 妊娠出産経験がない、または少ない
- 初経が早い、閉経が遅い
- 卵巣チョコレート嚢胞を発症している
- 家系に卵巣がんや乳がんを患った方が多い
卵巣がんは排卵回数が多いほど罹患しやすいです。そのため、妊娠出産経験が多い女性よりも少ない女性の方が、卵巣がんにかかりやすいです。
同じ理由で、初経が早い方、閉経が遅い方も卵巣がんになりやすい傾向があります。
10cm以上の卵巣チョコレート嚢胞は卵巣がんの合併率が高いです。また、年齢が上がるにつれて合併率は上昇し、50代では21.93%、60代では49.09%となります。
卵巣がんのうち約10%は、遺伝的な要因で発症すると考えられています。原因となる遺伝子に変化があると発症リスクが高まりますが、必ず罹患するとは限りません。
2020年度より、一定基準を満たす方の遺伝子検査が保険適用となったため、血縁者に卵巣がんや乳がんを罹患した女性が多い場合は、検査を検討するとよいでしょう。
初期症状はほぼない
卵巣がんは、自覚できる初期症状がほぼなく、知らぬ間にがんが進行していることも珍しくありません。
卵巣がんの場合、がんが広がると生じるお腹の張りやしこり、食欲減退などの症状で異変に気付くケースが多いです。
がんがさらに大きくなると頻尿や便秘、むくみなどの症状があらわれることもあります。
いずれも日常的に起こり得る不調のため様子を見る方もいますが、原因が卵巣がんの場合、すぐに治療をはじめる必要があります。
これくらいであれば大丈夫、と油断せず、上記の症状に気付いたら卵巣がんのサインである可能性を考慮し、迅速に婦人科を受診してください。
進行すると腰痛の原因になる
卵巣がんが腹膜にまで広がることで起こる腹水は、腰痛の原因になります。また、がん細胞が肥大化し、卵巣周辺の臓器や神経を圧迫する際に腰痛が生じる場合もあります。
卵巣がんによる腰痛は、がんの進行を示すサインでもあるため、我慢せず早めに婦人科を受診すべきです。
ただし、がんにより生じる症状には個人差があり、進行すると必ず腰痛を引き起こすとは限りません。
腰痛はないから卵巣がんではない、下腹部の違和感やむくみは単なる不調などと判断せず、卵巣がんが原因で見られる症状が続く場合は迷わず専門医の診察を受けましょう。
卵巣がんによる腰痛はどんな痛み?

腰痛の原因が卵巣がんの場合、一定の痛みが持続するほか、体重減少や発熱、手足の痺れなどの症状も見られる場合があります。
安静にしたり適切なケアをしたりしても治らない腰痛、悪化する腰痛は、卵巣がんが原因の可能性が疑われるため、注意が必要です。
卵巣がんによる腰痛の特徴や、注意すべき状態について、詳しく解説します。
症状の特徴
卵巣がんによる腰痛には、次のような特徴があります。
- 痛みが続く
- 安静にしても痛みが改善しない
- ほかの不調をともなう場合がある
腰痛の原因が卵巣がんであれば、卵巣周辺の臓器や神経が圧迫されて痛みが出ている可能性が高いです。
そのため、一般的な腰痛の改善に効果的なマッサージや温熱療法などをおこなっても、休息しても、症状の改善は期待できません。
また、下腹部の張りや食欲減退、原因不明の体重増減、不正出血などの症状をともないやすいことも、卵巣がんによる腰痛の特徴です。
卵巣がんが原因の腰痛の特徴に当てはまる場合は、迷わず婦人科を受診してください。
治らない・悪化する腰痛は要注意
腰痛が長引く、痛みが強くなる場合は、卵巣がんがさらに進行している可能性が高いです。
卵巣がんが進行しさらに大きくなると、炎症が慢性化し痛みが引かなかったり、周辺臓器や神経への圧迫が強まり痛みが増したりする場合があります。
腰痛が一向に治らない、徐々に悪化する状態はがんの進行を示すサインとも考えられるため、注意が必要です。放置せず、すぐに検査を受けてください。
腰痛以外で卵巣がんが疑われる症状

腰痛以外には、お腹の痛みや張り、月経異常、生理痛、全身の倦怠感も卵巣がんが疑われる症状です。
ほかにも便秘や頻尿が続く、体重が急激に増減したなどの変化も卵巣がんが原因の可能性があります。
腰痛以外で卵巣がんが疑われる5つの症状を、詳しく解説します。
お腹の痛み・張り
持続する下腹部痛、ウエストの急激なサイズアップなどの症状も、卵巣がんが原因で生じる場合があります。
下腹部の痛みも、がんが大きくなり卵巣周辺の臓器や神経を圧迫する際に生じます。痛みの強さには個人差があり、生理痛と誤解する女性も多いです。
また、卵巣がんが進行し腹水が溜まると、お腹が張り、重だるさを感じやすくなります。
お腹の張りや痛みは、多くの女性が一度は経験したことのある症状のため見落としがちですが、不調が続く場合は検査して原因を確かめたほうがよいでしょう。
便秘・頻尿
卵巣がんが進行し大腸を圧迫するようになると便秘、膀胱を圧迫するようになると頻尿を引き起こすことがあります。
トイレに行く回数が増える、我慢できない尿意が急に起こる、尿意で夜中に何度も目が覚めるなどの異変は、卵巣がんが大きく成長している可能性が疑われます。
また、便秘が悪化する、急に便秘になる場合も注意が必要です。
便秘はストレスや食生活の乱れにより起こることもありますが、原因に心当たりがないにもかかわらず症状が改善しない際には、医療機関の受診を検討すべきです。
月経異常・生理痛
卵巣がんが進行すると、月経周期の変化や経血の増加、不正出血などの月経異常がみられる場合があります。
初期の卵巣がんでは、月経異常や激しい生理痛がみられることはほぼありませんが、ステージが進むと異変が生じるケースもあります。
ただし、月経異常や生理痛は、卵巣がん以外の要因でも起こり得るため、原因の特定が困難です。
専門医の診察を受ける際は、ほかの症状の有無や異変が生じたタイミングなど、可能な限り詳しく伝えることをおすすめします。
体重の急激な増減
原因不明の体重増減がある場合も、進行した卵巣がんが原因の可能性があります。
体重増加は腹水、体重減少は食欲不振や代謝異常が影響している場合があり、いずれも卵巣がんの進行が疑われます。
お腹に膨張感があり体重が急に増えた、食欲がなく食べられない、食べても痩せていくなどの異変がある場合は、医療機関の受診を検討したほうがよいでしょう。
体重計測を習慣化し毎日記録を付けておくと、いつからどのようなペースで増減したのか詳しく伝えられます。
全身の倦怠感
がんを罹患すると、倦怠感が生じることがあります。
がんによる倦怠感の原因になり得る症状は貧血や不眠、電解質異常、栄養状態の変化などです。
倦怠感が続くときは、医師に相談して原因を特定し、適切な治療の提案を受けたほうがよいでしょう。
卵巣がん以外で腰痛を伴う女性特有のがん
卵巣がん以外では、子宮頸がんや子宮体がん、乳がんも腰痛の原因になることがあります。
卵巣がん以外で腰痛をともなう女性特有の3つのがんについて、詳しく解説します。
子宮頸がん
子宮頸がんが原因の腰痛は、子宮頸部周辺にある神経や血管の圧迫、リンパ節への転移があると痛みが出やすい傾向にあります。
初期の段階での腰痛はほぼなく、おりものや月経に関する異常、性交時の出血などが見られたあとに生じるケースが多いです。
子宮頸がんによる腰痛も進行を知らせるサインの可能性があるため、関連する異変のあとに腰痛が続く場合は、早めに検査を受けたほうがよいでしょう。
子宮体がん
子宮体がんが進行すると、卵巣や卵管、子宮頸部、膀胱、直腸、リンパ節などに広がり、腰痛を引き起こすことがあります。
子宮体がんによる腰痛も、がんが進行すると出やすい症状の一つで、腰痛の前には月経時期以外の出血や閉経後の出血、血の混じったおりものなどの異変がみられることが多いです。
子宮頸がんの症状と似ているため、両方のがんリスクをまとめて調べるとよいでしょう。
乳がん
乳がんが進行し、腰椎や骨盤への転移が進むと腰痛が出やすいです。
乳がんは手術から10年以上経過したあとでも転移する可能性があるため、手術後も油断せず定期的に検診を受けましょう。
また、乳房の形が左右非対称になる、乳房にくぼみやしこりができる、乳頭や乳輪がただれるなどの症状のあとに腰痛が続く場合も、注意が必要です。
乳がんが原因の場合も、腰痛が出てからでは治療の選択肢が減り、体への負担が大きくなるため、早期発見につながる定期検診の受診を強く推奨します。
腰痛をともなう卵巣がんの治療法

腰痛をともなう卵巣がんは進行度によりさまざまな治療が選択されますが、がん細胞の切除を目的とした手術療法が一般的です。
浸潤や転移の状態に応じて、放射線療法や薬物療法を並行しておこなうケースもあります。
また、がん細胞への攻撃力の維持または向上を目指し、免疫療法が提案される場合もあるため、腰痛をともなう卵巣がんに効果が期待できる4つの治療法を、詳しく解説します。
手術療法
卵巣がんの治療には、がん細胞が発生している卵巣や、周辺臓器を切除する手術療法が効果的です。初期であれば片方の卵巣を残し、妊娠の可能性を残せる場合もあります。
しかし、腰痛がある場合は浸潤や転移しているケースが多く、卵巣の両側切除を避けられない可能性が高いです。
卵巣がんの手術には、リンパ嚢胞やリンパ浮腫、腸閉塞などの合併症、更年期の症状に似た卵巣欠落症状を引き起こすリスクがあります。
卵巣がんの手術後に、嘔吐や腹痛、発熱をともなう痛み、下腹部のむくみが赤く腫れるなどの異変がある場合は、我慢せずすぐに医師に知らせましょう。
放射線療法
卵巣がんの初回治療に放射線療法をおこなうことは、ほぼありません。
卵巣がんに対する放射線療法は再発時に採用されることが一般的で、有効な化学療法がない場合や、がん細胞が局所にとどまる症例などが該当します。
また、再発時の痛みを軽減するために局所的な放射線療法をおこなうケースもあります。
薬物療法
卵巣がんに対する薬物療法は、高い効果を期待できる治療法の一つで、術後薬物療法、術前薬物療法、維持療法の中から適した治療をおこないます。
術後薬物療法の主な目的は、手術の効果を高めることで、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬の使用が一般的です。
術前薬物療法は、手術によるがんの完全切除が難しいと判断される場合におこない、手術前に薬でがん細胞を攻撃し、小さくしてから残さず切り取ることを目指します。
維持療法は、生存期間の延長を目的とした治療です。術後薬物療法による寛解を維持するために、分子標的薬の服用継続を検討します。
また、再発した場合の主な治療法も薬物療法で、使用する薬剤は再発までの期間により異なります。
たとえば、治療終了から再発まで6か月未満の場合、同じ薬では効果が出にくい可能性があるため、初回治療とは異なる薬剤の使用や、新たな薬剤の追加が効果的です。
薬物療法は漿液性がんに分類される卵巣がんの治療にとくに有効ですが、吐き気や食欲不振、白血球の減少、高血圧、たんぱく尿、脱毛などの副作用があります。
近年では、副作用対策に効果的な薬の開発も進んでいるため、不安な場合は治療前に医師に相談するとよいでしょう。
免疫療法
免疫療法は、T細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化させて、がんへの攻撃力を維持または向上させる治療です。
T細胞が弱った状態や、がん細胞にブレーキを掛けられている状態では、免疫が本来の働きをできず、がん細胞の増殖を止められなくなることがあります。
免疫チェックポイント阻害薬を活用する免疫療法は、T細胞の攻撃力維持に効果的です。薬は複数あり、種類ごとに使用できるがんが異なります。
そのほかの免疫療法には、一旦取り出したT細胞に遺伝子を組み入れ、がん細胞への攻撃力を高めた状態で体内に戻す治療法があります。
上記はいずれも効果が証明された免疫療法で、保険診療が可能です。
しかし、一部のクリニックや病院では、効果が証明されていない免疫療法を、自由診療として提供していることがあります。
具体的には、免疫チェックポイント阻害薬の量を減らした治療や、ワクチン療法などが該当します。
免疫療法を希望する場合は、効果が証明されているのか、保険診療で受けられるのかを医師によく確認しましょう。
卵巣がんの早期発見にマイクロCTC検査がおすすめ
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初期の自覚症状がほぼない卵巣がんの早期発見には、マイクロCTC検査がおすすめです。
血中に漏れ出たがん細胞を捕捉できるマイクロCTC検査は、腹部の触診や超音波検査で見つけにくい初期のがんの発見に役立ちます。
検査は1回の採血のみで、180院を超える提携クリニックで検査可能です。
卵巣がんの早期発見にマイクロCTC検査をおすすめする3つの理由を、詳しく解説します。
マイクロCTC検査の仕組み
マイクロCTC検査は、血中に漏れ出たがん細胞の中から、浸潤や転移の可能性がある悪性度の高いがん細胞のみを捕捉できる検査です。
悪性度が高いがん細胞を早い段階で発見できると、浸潤や転移する前に適切な治療を開始できる可能性が高まり、体への負担軽減、死亡率の低下につながります。
マイクロCTC検査は、国内に自社検査センターを設けており、検体を迅速に調べられる体制が整備されているため、検体劣化による分析精度低下の心配が少ないです。
判定できるがんリスクは、卵巣がんに限りません。
血液がんを除く全身のがんリスクをまとめて調べられるマイクロCTC検査は、複数のがんの早期発見と早期治療に大きな効果が期待できます。
検査は1回の採血のみ
マイクロCTC検査は、10㏄の採血のみでさまざまながんリスクの判定が可能です。
通常、複数のがん検査を受ける場合には前日から食事を制限し、検査のために丸1日スケジュールを空ける必要があります。
料金相場は検査の内容や数、医療施設により異なりますが、全身のがん検査の場合30万円前後が一般的です。
対してマイクロCTC検査は、検査に関する説明や待ち時間はなく、予約時に問診票や支払い方法の選択を済ませているため採血後はすぐにクリニックを出られます。
料金は198,000円(税込)で、一般的な全身がん検査よりもお得に受けられる可能性が高いです。
触診や内診、超音波検査などは必要なく、1回の採血のみで効率よくがんリスクを調べられるマイクロCTC検査は、忙しい方や検査に抵抗がある方におすすめです。
全国のクリニックで検査可能
マイクロCTC検査を受けられる提携クリニックは、全国に180院以上あるため、都合のよいクリニックを見つけやすいでしょう。
もしも、居住地域に提携クリニックがない場合は、出張先や外出先の付近を調べることをおすすめします。
マイクロCTC検査は体への負担が少なく短時間で済むため、ほかの予定がある日でも合間に受けやすく、その後の予定に悪影響を与えにくいです。
住んでいる地域にかかわらず高精度のがんリスク判定を受けたい方は、全国に提携クリニックがあるマイクロCTC検査の受診を検討するとよいでしょう。
卵巣がんによる腰痛に関するよくある質問

最後に、卵巣がんによる腰痛に関する3つの質問に回答します。
卵巣がんが発見されるきっかけや一般的な検査方法、卵巣がんの5年生存率について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
卵巣がんはどんなきっかけで発見される?
卵巣がんが見つかる主なのきっかけには、ウエストのサイズアップ、下腹部のしこり、食欲減退などがあげられます。
卵巣がんの初期は自覚症状がほぼないため、異変が生じたときにはある程度進行しているケースが多いです。
大したことないと放置せず、上記の症状がみられた場合は早めに婦人科を受診し、原因を調べましょう。
卵巣がんの一般的な検査方法は?
卵巣がんを調べる際には、次のような検査をおこないます。
- 触診、内診、直腸診
- 超音波検査
- CT検査
- MRI検査
- 細胞診、組織診
- 腫瘍マーカー検査
まずは腹部の触診、腟や肛門に指を入れて内部の状態を調べる内診、直腸診で異常がないか確認します。
腫瘍の存在が疑われるときには、超音波をあてておこなう画像検査で腫瘍の状態や大きさ、位置を調べることもあります。
CT検査やMRI検査は転移の有無、子宮や膀胱など周辺臓器の状態、リンパ節の腫れの有無の確認に有効な検査です。
細胞診は腹水や胸水内のがん細胞の有無確認、組織診は手術で切除した腫瘍の性質判定、腫瘍マーカー検査は経過や治療の効果確認のための検査です。
卵巣がんの5年生存率は?
卵巣がんの5年生存率を、がんが発見されたときの進展度別にまとめた表は次のとおりです。
| 進展度 | 5年生存率 |
|---|---|
| がんが卵巣にのみ留まる状態 | 92.5% |
| 卵巣周辺臓器への浸潤や、リンパ節への転移がある状態 | 59.3% |
| 遠隔の臓器やリンパに浸潤、転移している状態 | 23.9% |
卵巣がんの5年生存率は、発見が遅くなるにつれて低くなるため、症状がなくても定期的に検診を受けることを強く推奨します。
まとめ

卵巣がんが進行すると、周辺の臓器や神経を圧迫したり、骨に転移したりして、持続性のある腰痛を引き起こすケースがあります。
がんの進行が原因ならば、安静にしても改善が見込めません。そのため、一向に治らない腰痛、悪化する腰痛には注意が必要です。
卵巣がんに初期症状はほぼなく、腰痛が生じる段階では有効な治療の選択肢が減り、体への負担が大きくなるケースが多いため、定期的に検診を受けることが非常に重要です。
しかし、卵巣がん検査では膣に指を入れる内診や肛門に指を入れる直腸診などが必要な場合があり、受診を嫌がる女性も少なくありません。
検査内容に抵抗を感じる女性は、採血のみで卵巣がんを含む複数のがんリスクをまとめて判定できるマイクロCTC検査の活用を検討するとよいでしょう。
血中に漏れ出たがん細胞を捕捉できる検査で、触診や画像検査では見つけにくい初期のがんの発見にも高い効果が期待できます。
また、一度の検査で血液がんを除く全身のがんリスクを調べられる効率のよさも、マイクロCTC検査を選ぶ理由になります。
卵巣がんのみならず、さまざまながんの早期発見早期治療に有効なマイクロCTC検査で、定期的にがんリスクを調べるとよいでしょう。



